鷹野雅弘(スイッチ、DTP Transit)
第14回: InDesignからのePub制作(6)
書き出したePubファイルの編集 その3(CSSの編集)
引き続き、InDesignから書き出したePubをsigilを使って編集していきます。
今回はCSSを編集していきます。
第11回では[スタイル名のみ]オプションを選択して書き出ししました。
sigilの左サイドバーの「Style」を展開して、「template.css」を確認してみましょう。

次のようにセレクターのみが入力されています。
div.generated-style {
}
div.x-orange- {
}
h1.h1 {
}
h2.h2 {
}
p.p {
}
p.h3 {
}
まずは、これをすべて削除します。
文書全体の設定
次のソースコードをコピーし、「template.css」にペーストします。
@charset "UTF-8";
body {
font-family: "ヒラギノ角ゴ Pro W3", "Hiragino Kaku Gothic Pro", sans-serif;
color: #333;
line-height: 1.4;
}
bodyに対して行う設定は、文書全体が対象になります。
ここでは「フォントをヒラギノ角ゴ Pro W3、文字色を80%グレー、行送りを140%にする」という設定を行いました。
- 「
@charset "UTF-8";」は文字コードの指定です。CSSファイルの1行目に入れておきます(これがない場合、日本語が文字化けすることがあります)。 - iBooksで使えるフォントはヒラギノ角ゴW3/W6、ヒラギノ明朝W3の3書体のみ。
- 文字色を少し薄くし、次に設定する見出しを100%にすることで、メリハリがつく。
- 行送りは、欧文組版を前提にしているため、デフォルトは105-110%程度のため、140-160%くらいに設定します。単位を付けず、1.4のように指定します。
見出しの設定
次のソースコード「template.css」にコピー&ペーストします。
h1, h2, h3, h4, h5, h6 {
font-weight: bold;
color: #000;
clear: both;
}
h1からh6までの見出しに対して「太字、文字色は黒」さらに、回り込みがあった場合、見出しが出現したら回り込みを解除する、という指定です。
リンク設定されている画像の枠線をなしに
次のソースコード「template.css」にコピー&ペーストします。
img {
border: none;
}
リンク設定されている画像には、2ピクセルの青い枠線が表示されます。上記のソースコードを記述しておけば、この枠線が表示されません。
中央揃え、右揃え
次のソースコード「template.css」にコピー&ペーストします。
p.center {
text-align: center;
}
p.right {
text-align: right;
}
HTMLのソースコード内のp要素で<p class="center">と記述すると中央揃え、<p class="right">と記述すると右揃えになります。
画像の回り込み
次のソースコード「template.css」にコピー&ペーストします。
img.left {
float: left;
margin: 0px 20px 20px 0px;
}
img.right {
float: right;
margin: 0px 0px 20px 20px;
}
HTMLのソースコード内のimg要素で<img class="left">または<img class="right">と記述すると画像が回り込み、さらに文字列とのアキが20ピクセルとらえます。
表組み(1)枠線あり
次のソースコード「template.css」にコピー&ペーストします。
table {
border-collapse: separate;
border-spacing: 0;
border-top: 1px solid #ccc;
border-left: 1px solid #ccc;
margin: 1em 0px;
border-spacing: 0;
}
th, td {
padding: 3px 6px;
border-right: 1px solid #ccc;
border-bottom: 1px solid #ccc;
}
th {
font-weight: bold;
text-align: left;
background-color: #f9f9f9;
white-space: nowrap;
}
これによって、表が次のような体裁になります。カラーの値は変更してください。
- 薄いグレーの罫線ががつく
- セル内にも余白が生じる(上下3ピクセル、左右6ピクセル)
- 見出しセル(th)の背景色は薄いグレーに
表組み(2)枠線なし
table.noborder {
border-collapse: separate;
border-spacing: 0;
border-top: 0px none;
border-left: 0px none;
margin: 1em 0px;
border-spacing: 0;
}
table.noborder th,
table.noborder td {
padding: 3px 6px;
border-right: 0px none;
border-bottom: 0px none;
}
HTMLでtable要素に「 class="noborder"」を付けると、テーブルの枠線が消えます。
まとめ
今回、ご紹介したCSSのソースコードは、共通して使えるものです。まとめたものをCSSファイルとして保存しておくとよいでしょう。
[Digital Editions書き出しオプション]の[目次]カテゴリーで[既存のCSSファイルを使用]オプションをチェックし、そのCSSファイルを選択すると、そのファイル内のCSSがコピーされ、ePub内のCSSファイルに書き込まれます。


プロフィール/鷹野雅弘(たかの・まさひろ)
株式会社スイッチ
Webサイトの構築やコンサルティングを中心に、WebやDTPに関しての講演やトレーニングのほか、スクールなどのカリキュラム開発も手がける。テクニカルライターとして10冊以上の著書を持つほか、書籍の企画や編集なども行っている。
2005 年からCSSNiteを主宰。
| 常に“乗り継ぎ”を強いられるDTPユーザーのためのお役立ちサイト | |
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「CSS」だけでなくWEB制作全般に関するセミナーイベント |
主な著書に『効率的なサイト制作のためのDreamweaverの教科書』(毎日コミュニケーションズ、『できるクリエーターDreamweaver独習ナビ』(インプレス)、共著に『Illustrator CS4 完全制覇パーフェクト』(翔泳社)、『Dreamweaverプロフェッショナル・スタイル[CS3 対応]』(毎日コミュニケーションズ)、企画編集を行った書籍に『現場のプロから学ぶXHTML+CSS』(毎日コミュニケーションズ)など。









