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フォトグラファーのためのRAW現像ソフト特集

フォトグラファーのためのRAW現像ソフト特集

プロ写真家のデジタルワークフローを革新する画期的なソフト「Adobe Lightroom」の登場以来、高精度な写真表現を追求する技術として、RAW現像はより身近なものになりました。そこで本特集では、RAWデータの基礎知識と、話題のRAW現像ソフト7製品をピックアップ、現役プロ写真家によるソフトウェアレビューを交えて活用のヒントを紹介します。

そもそもRAWデータとは?

デジタルカメラが画像をメディアに記録するまで

未加工の生データなのがRAWデータ

一般的なデジタルカメラは、現像素子で得た映像を電気信号に変換してデジタル画像を生成し、その画像情報に諧調や色味の調整を行った後、JPEGデータとして画像を圧縮・記録するというプロセスを採用しています。これに対し、RAWデータによる撮影は、カメラ内部で階調や色味の調整を一切せずに、デジタルデータ化したばかりの未加工の状態で記録を行います。

この時点のRAWデータは、階調や色味などの正確な色情報を持っていないため、専用ソフトを使用して現像処理を行う必要があります。Jpegデータと比べ手間のかかる作業に感じられますが、12〜16bitの豊富な色情報を持つRAWデータは高精度な補正が可能で、撮影者本人がクオリティの高い画像を作り出せるのが最大のメリットと言えます。逆に、撮影後に加工を行わない画像や、大量のファイルを納品する場合などは、総データサイズをコンパクト化できるJpeg形式を使うのが有効です。

なお、RAWデータはカメラによって仕様が異なり、機種の異なるカメラで撮影したRAWデータに互換性がありません。データの受け渡しの際には、汎用的なファイル形式で書き出しができるRAW現像ソフトが不可欠となります。


フォトグラファーの方々に聞いてみました!どういったときにRAW形式を選択しますか?

  • クライアントからデータ形式の指定があった
  • 自然光の中で撮影する場合
  • 夕方など刻々と明るさが変わる環境での撮影
  • 後で修正をしたいとき
  • 大判で出力する1枚ものの写真
  • 色味などが重要となる料理の撮影
  • 最近はほとんどRAWで撮影しています

RAW現像ソフト選びのポイント

前述の通り、RAWデータには色や諧調を適切に調整・出力するための「RAW現像ソフト」が必須です。
RAW現像に対応したソフトは現在、カメラメーカー純正品から汎用性の高いサードパーティ製までリリースされており、その性能や用途も実にさまざまです。
ただし、一口にRAW現像といっても、その工程や機能は同じでも画像の仕上がりは製品によって全く別物になりますので注意が必要です。導入前に各ソフトの情報を集め、無料の体験版で試用を行い十分な比較検討を行うことが、後悔の少ないソフト選びの第一条件です。
そこで今回、プロの写真家を対象に、「操作性」、「現像の精度」、「補正能力」の3点から各種RAW現像ソフトを評価してもらいました。ソフト選びの参考にしてください!


Adobe Photoshop Lightroom3

Adobe Photoshop Lightroom 3

プロ写真家の幅広いニーズをサポートする統合ソフト

秀逸なインターフェイスと操作性で、多数の写真家に支持されているRAW現像の定番ソフト。多様なカメラメーカーのRAW形式に対応し、画像管理・閲覧、現像、補正を高い水準で行えます。部分的に覆い焼き・焼き込みができる補正ブラシなどで、暗室現像に近いスムーズな作業が可能です。また、Jpeg画像のホワイトバランス・露出が調整できるのもこの製品ならでは。 また、Ver.3.0では、ビューアのパフォーマンス向上ノイズ軽減と粒子感を演出するフィルター/ レンズの自動ゆがみ補正など、ライバル製品の特徴も吸収してます。

これ1本で画像管理・閲覧、現像、補正が完結するオールインワンソフト。

Capture NX2

Capture NX2

直感的な操作でRAW現像ができる画像編集ソフト

ニコン独自のカラーコントロールポイントを採用した画像編集ソフト。同社製カメラとの相性が良く、操作もわかりやすいため、Literoomに次いで写真家に愛用者が多い製品です。画像補正については16 bitで内部処理を行うので、画像の仕上がりはトップレベル。ポスターサイズで出力するとよくわかるのですが、色の再現性に優れ、非常に滑らかな階調で細部まで表現してくれます。その反面、マシンスペックが低いと重く感じるかもしれません。

16bitで処理を行うので、細部まで高品質な仕上がりが得られる。

フェーズワン Capture One 4 Pro

フェーズワン Capture One 5 Pro

カメラバックメーカー開発のハイエンドRAW現像ソフト

デンマークの老舗デジタルカメラバックメーカーが開発したRAW現像ソフト。同社のデジタルバック「P+」シリーズのほか、他社製カメラのRAWデータにも対応しています。画像補正は素晴らしいものがあり、今回の特集では最も高画質と言えます。カメラとPCをUSB接続して撮影すると、撮った画像をすぐにPCで表示することも可能です。ただし、ソフトの機能をフルに使いこなすには、ハードウェアのスペックもそれなりに必要かもしれません。キャノンユーザーに使用者が多いのも特徴です。

超高品質なRAW現像ソフト。画像の仕上がりが素晴らしい!

SILKYPIX Developer Studio 3.0

SILKYPIX Developer Studio 4.0

高品位な画像補正機能を搭載した国産RAW現像ソフト

外国製品が多い中、純国産RAW現像ソフトの草分け的存在。新たに発売された機種の新形式のRAWデータでも、次の日には対応アップデータが公開されるなど技術対応が迅速。着々とユーザー数を伸ばしている製品です。性能面では、ノイズ除去など画像補正機能の精度が他社製品と比較して群を抜いています。日本に拠点があるので、わからないことがあればすぐに日本語で問い合わせができるのもポイントです。

ノイズ除去のクオリティが断トツ!ユーザーサポートも安心の純国産。

DxO Optics Pro v6エリート

DxO Optics Pro v6 エリート

デジタル一眼レフの画質を向上するRAW現像ソフト

他のソフトとの大きな違いは、補正機能に重点を置いている点。各メーカーのデジタルカメラおよびレンズごとの特性(色収差・像のゆがみ)がモジュール化されており、撮影したカメラ/レンズの特徴に応じた自動補正を行ってくれます。さらに、別売りの「DxO FilmPack」を使用することにより、主要な銀塩フィルムに近い仕上がりに補正することも可能です。従来のデジタル現像ソフトの画質に満足できなかった人に試してほしい。

この製品を導入してフィルムカメラを処分した写真家も!

Apple Aperture 2

Apple Aperture 3

多量の写真が扱えるMac OS X専用画像管理編集ソフト

Appleが開発したMac OS X専用デジタル画像処理・管理ソフト。写真の取り込み、管理、編集機能を備えており、例えるなら「画像管理に重点が置かれたiPhotoの高機能版」といったイメージです。使い勝手については、他のApple製ソフトでおなじみの操作性で、iPhoneやiPod touchと連携して画像を送信することができます。逆に、Appleユーザーでない人にとっては独特の操作感なので慣れが必要かもしれません。

Appleユーザーには馴染みの良い操作性。iPhone、iPod との連携も可能!

Adobe Camera Raw 5

Adobe Camera Raw 6.2

Photoshop用RAW現像プラグインソフト

Adobe Photoshop CS2から標準搭載されているRAW現像プラグインで、オールマイティに使えるのが特徴です。撮影したデータをファイルブラウザーのAdobe Bridgeで閲覧して、Camera Rawで現像を行った後、Photoshopで修正するというワークフローが実現します。Photoshop上でRAW現像を行うことができるので、たまにRAWデータを補正する機会があるという人の補助ツールとしてお薦めです。

Photoshop上でRAW現像が行えるプラグイン!

RAW現像とともにあると便利なソフトウェア

このほかにも、面倒なデジタル作業を補助する技ありツールの中から、選りすぐりの画像管理&補正ソフトを紹介します。
Jpeg/RAWなどの大量の撮影データを一元管理でき、高速にブラウジングできる「Photo Mechanic」、露出の異なる複数の写真からハイダイナイックレンジ画像を自動作成する「Photomatix Pro」。
Photoshop専用プラグインでは、クロマキー合成用の被写体の切り抜きが行える「ROBUSKEY」や、Capture NXのU Point技術を採用しクリックした部分の光と色調整が自在にできる「NIK VIVEZA」などは、プロの愛用者が多い製品です。

※「Photo Mechanic」は、メーカーWebでの販売のみ
※「ROBUSKEY」近日取り扱い予定


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Photomatix PRO 3.0

注文No.
JUCW-3331
価格
¥15,840(標準価格:¥20,790)
詳細を見る

Nik Software Viveza 2.0

注文No.
4530131174920
価格
¥18,600(標準価格:¥19,950)

ワークフローで選ぶ!RAW現像ベストチョイス

最後に、実際にプロが行っているワークフローの実例をもとに、RAWデータを使った撮影〜納品までの具体的なデジタル工程と使用ツールを図解で説明します。カメラやパソコンなど現在お使いの環境も踏まえて、ワークフローの見直しをしてみてはいかがでしょうか?

ワークフロー取材協力:田川 哲也 様

取材協力:大根 篤徳 様、坂田 律子 様、田川 哲也 様、永田 正男 様、吉岡 教雄 様